「うつ病の時に読んでほしいマンガ」2冊目は、
澤井啓夫先生の『 ボボボーボ・ボーボボ 』です!
言わずと知れたギャグマンガの金字塔。
王道のバトルマンガにぶっ飛んだギャグが合わさって面白くないわけがない。
今年連載20年目を迎え特別放送や記念グッズも作られるほど、根強いファンが多い作品です。私もその一人。
「理解したら負け」なこの作品。うつ病の人だけでなく社会で疲れた・元気の出ない人にも見てほしいマンガになっています。
作品紹介
ジャンル | ギャグバトルマンガ |
作者 | 澤井哲夫 |
出版社さ | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ |
発表期間 | 2001年12号 - 2005年50号(第1部) 2006年3号 – 2007年31号(第2部) |
巻数 | 全28巻(第1部:全21巻 / 第2部:全7巻) |
話数 | 全303話(第1部:全230話 / 第2部:全73話) |
考えるな感じろ
ボーボボの理解不能の面白さは第一話目よりその片鱗が味わえます。
1話目の初登場シーンからニンジントマトジャガイモなどの野菜に引き回しに会う主人公は後にも先にもボーボボだけでしょう。ボーボボがピーマンを残しただけでこの仕打ち。
この1コマで一気にボーボボの世界観に引きづりこまれましたね。
ここで理解するのは諦め、次にどんなぶっとんだ展開で笑わしてくれるか楽しみになりました。
ボーボボのストーリーは至ってシンプルで、強敵を仲間とともに必殺技で倒す。倒した敵が仲間になってより強力な敵とタッグを組んで挑んでいくといういかにもな王道なストーリー。
そこに主人公の「ボーボボ」、金平糖に手足が生えたようなデザインの「首領パッチ(どんぱっち)」、ところてんがモチーフの「ところ天の助(てんのすけ)」が加わると化学反応が起こり吹っ飛んだ笑いが起こる。
毎回どんな技で敵を倒すかより、「どんぱっち」と「てんのすけ」が理不尽な目に会い、笑わせてくれるのかを毎話ごと楽しみにしながら読んでいました。
パロディネタが多い
「ドラゴンボール」「キン肉マン」「地獄先生ぬ〜べ〜」など有名マンガや「忍者ハットリ君」「ファイナルファンタジー」など有名なゲームをユーモア交じりで描き、知ってる人が見るとフフっと笑える場所が多いです。
私の場合「ボーボボ」を読んでから「ドラゴンボール」読んだのでパロディの元シーンを見比べて二度楽しむことができました。
また他のジャンプ作家との交流も深く、ボーボボのアフロの中から「遊戯王」の武藤遊戯が出演したり、「魔人探偵脳噛ネウロ」からドーピングコンソメスープで有名な至郎田正影が参戦したりと何でもござれの作品。
第一回目で紹介した『NARUTO-ナルト-』でもシリアスな重要シーンなのに、てんのすけが愛用する「ぬのハンカチ」が背景にさりげなく描かれていて作品を超えて笑わせてきます。
うつ病でしんどい時にこそ読んでほしい
アニメ化された際に瀬戸内海放送番組審議会から 「これほど理解不能な番組は初めてだ。」「こんな番組が子供達に対してどんな影響を与えるのか心配だ。」とまでいわせたこの作品。
ボーボボの大ファンである私もこのコメントには思わず納得。
正直脈絡も何もないし常人では考え付かないような話も多々あるしで理解できないのはわかります。
でも理解不能なことが初めからわかっているので頭を使わなくてもいいので、脳が上手く働かないうつ病の時でも読めるのがこのマンガのよい所です。
また、笑うことで気分も明るくなるし前向きに考えることの一助になると思います。
実際私の場合薬や生活環境の変化というのもありますが、ボーボボを読み終えてから2~3か月でブログを立ち上げられるまで気分が改善されました。(実体験をもとにした考えです)
うつ症状が酷くて一日中起き上がれなかった時もボーボボだけは読むことができました。
病気になってからお笑い番組を観ても全然笑えなかった私でも、柄にもなく大きな声で笑えたマンガ「ボボボーボ・ボーボボ」。
当時「こんな番組を観て育った子どもがどんな影響を受けるか心配だ」とまで言わせた作品ですが安心してください。
ボーボボを知ったおかげでしんどい時でも笑うことができ前向きに頑張れるようになりました。
ジャンプが誇る伝説のギャグマンガ「ボボボーボ・ボーボボ」ぜひ読んでみてください。