家族にも理解されないうつ病の話 母親編

うつ病体験談

本当は書く気がなかった。

父親と弟と「家族にも理解されないうつ病の話」を書いて後は祖父母で書くくらいかなぁと。

それも一番しんどい時期に寄り添ってくれていたし、傷病手当や自立支援医療や障害年金などの手続きを仕事の合間や寝る間を惜しんでやってくれてたのを知っていたから。

でもどこかでそんな母親を心から信頼できない自分がいることに気が付いてしまった。

正直文章にするのははばかられるし、言葉にするとそれが言霊になるんじゃないかと怖くて今も泣きながら書いてる。

子どもの頃に受けたことって記憶から中々消えないんだねって。

 

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子どもの頃の消えない記憶

私が子どもの頃は元気あふれる子でした。

幼児期ではハイハイが誰よりも早かったり、3歳くらいの時は一人で3km離れた病院まで歩いて行ったり、とにかくパワフルな子ども時代を送っていました。

小学生になってからもケンカはよくするし、弟にちょっかいをかけて泣かすし、運動が苦手ですぐ泣くし。


そんな私を子育てする両親はすごく苦労したでしょう。

自転車の後ろに乗ってスーパーに行ったり遊園地や動物園に行った楽しい思い出もあるけれど、心が病んでる今はつらい記憶が先に思い出されます。


一番ショックだったのは幼稚園の頃に大事にしていた本をビリビリに破られたこと。

その日は大事な本を落書きされて弟と朝から喧嘩していました。

大切にしていた本は仲裁にきた母によって真っ二つに引き裂かれ、その後ビリビリに破かれゴミ箱に捨てられました。


他にも友達とケンカした後などに強く怒られた記憶が深く心に残っています。

怒られ過ぎて父親よりも母親の方が怖かった思い出。

 

不安とともに思い出される記憶

これらのエピソードはメンタルが健康な時は全く問題ありませんでした。

友達に「みっちゃんの母親めっちゃこわかったよなぁ」って言われても、笑い飛ばすくらいの元気がありました。


でもうつ病になってからは嫌な記憶が一気に思い出されます。

舌切り雀の大きなつづらやパンドラの箱を開けたように、しんどい思い出がダダダダとなだれ込んできました。

その記憶の一つが今回の母親のエピソード。


うつの症状がひどくて母親に相談した時の話。

『うつ病でなんでこんなに苦しまんといかんの』と言う私に対し、

『出来る事なら代わってあげたい』と答える母。

私のことを「心配してくれている・大切にしてくれている」と感じる一方で、心の中のもう一人の私が「完全には信用できない」とささやきかけてくる。


2カ月に一度ほど大きなうつの波が来て、そのしんどさを私が日記に書き母が手紙を書くというやりとりを何度かしています。

その中で「一人じゃないよオカンがいる」「心からのかけがえのない存在」「愛しています」など本当に私を気遣っているのがわかるのですが、どこか「他人事な私」がいます。


しんどいことがあって母が寄り添ってくれるたびにどうしても、子どもの頃に強く怒られた記憶が思い出されます。

そのせいで母のこと・母の言葉を信じきれない私がいます。

 

ぐちゃぐちゃな感情

働かない私に何の文句も言わず、仕事をしながら家事をこなし通院にも付き添ってもらったり、うつ病の手続きをしてもらったり感謝してもしきれない程のことを母にはしてもらっています。

だからこそ子どもの頃のショックな記憶が脳に焼き付いていて母のことを信頼できないことにかなり引け目を感じています。

母は私のことを思って大事にしてくれているのに、昔のことを未だに根に持っている私に嫌気がさします。


精神が健全ならば笑って受け流せるようなことでも、いったん健康を害すると昔の記憶に引っ張られて悪い感情しか思い出されない。

「これってどうやって解決すればいいのだろうか」

解決策が見つからなくてここ数日グルグル頭が回っている。


何を信じていいのかわからない。

これまでやってきたことがよかったのかも自信を持てない。

ただ4年もの大切な時間を無駄にしてしまったことに自責の念しかない。

「これから何を信じていけばいいんだろうか」

一番しんどい時に頼れる人を頼れない。


他の人に対してもそう。

表面的には上手く関係を作れているけど、過去の記憶が足を引っ張って最後の最後で声を上げることができない。

いつか裏切るんじゃないか、自分のいないところで陰口を叩いてるんじゃないか、妄想だとわかっていてもつい考えてしまう。

「一生孤独なんじゃないか」

人付き合いを良くしようと本当の自分を押し殺して明るく振舞ってできた人間関係は虚構だったんだって。

メンタルがやられるとつい悪い方に考えてしまう。。。

結局まとめきれない…

今までのブログで一番書いててつらかった。

文字にするたびにずっと涙を流していた。


「今」を生きないといけないのに「過去」の自分に引っ張られる。

遠い昔の記憶やけど強く怒られた記憶のせいで、現在の母を信じられずにいる。

きっかけは些細なことやけど、ちょっとした膿がたまりにたまって一気に出てきてしまった。

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他の人に対してもそんな風に考える私が嫌になる。

認知が歪んでいるのは自分でもわかるけど、どうにもできない・誰にも相談できない自分がいる。


「これってどうやって解決すればいいのだろうか」

最初の問いに返る。

『トンネルを抜けたらまた別のトンネルだった』とうつ病がよく例えられるけど今はそんな感じ。

仕事の過労とパワハラがうつ病のきっかけとなって、これまでの私の生き方・人生観まで最近は否定するようになった。


「これから何を信じていけばいいんだろうか」

答えが出ないままここで一度筆を止める。


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