就業支援が難しいうつ病とHSP

うつ病体験談
筆者撮影

先日いつものように病院に行った際に、お医者さんからそろそろ就業支援に移行したらどうかという提案がありました。

最近ブログを始めたことや体調がよくなあり気分も明るくなってきたことで、次のステップとして考えてもらった上での提案だったと思っています。

ただこの話を聞いたとき私が今精一杯できることと大きくかけ離れていて、良かれと思って言われた発言で急に地獄に落とされたように感じ、家に帰って一日中ただ泣くことしかできませんでした
先生にとって就業支援は一件簡単そうに見えますが、私にとってはいくつもの課題をクリアしないといけないとても難しいものになります。
この難しい課題というのが薬を飲んでも時間が経っても全然治らないものだからとても苦労しています。

課題というのは、私が「臭いに超敏感」で「広場恐怖症」で「希死念慮」という心の特性を持っていて大勢の人に会うこと、外に出ることができなくなっていることです。
就業支援まで行くにはこれらのハードルをすべてクリアしなければ解決できないと思っております。

今回の記事では現在の障害を持つに至った原因と症状について話をさせて頂きたいと思います。

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臭いに超敏感

原因

私の今の症状を鑑みるに臭いに超敏感になった原因は、タバコの臭いが嫌な仕事の時のことを思い出すきっかけになっているからだと思います。

私の上司はヘビースモーカーで2時間に一回くらいはタバコを吸いに行っていました。
私はタバコを吸えないむしろそのころから嫌いだったけど、喫煙室や飲みの場で大事な仕事の話をすることもあったので無下に断ることはできませんでした

長い時間この生活を続けてきた結果今ではタバコの臭いが仕事のトラウマを思い出すスイッチになってしまい、精神が不安定状態になったのだと思います

症状

昔はそうでもなかったのですが、日常生活を送る上で色々な臭いが気になるようになりました。

よい所で言うと香りだけでご飯の献立がわかったり、遠くからでも花の香りがわかり心を落ち着けることができます。

一方鼻が利きすぎるということで、体臭や口臭・香水の匂いを嗅ぐだけで頭がクラクラしたり、精神が不安定になったりします。

もちろん生ごみの腐った臭い(特に米)や排せつ物の臭いなどには人一番過剰に反応してしまいます。

そして一番嫌いな臭いはタバコの臭いです。

嗅ぐだけで吐き気を及ぼし咳が止まらなくなり息ができなくなります。
今は吸っていなくてもタバコ休憩帰りの残り香だけで咳きこんでしまいます。
なるべくタバコを吸っている人の近くは避けるようにしてはいるのですが、不意に歩きたばこや車でタバコを吸っている人に出くわしてしまい、イライラして声を荒げたりそのまま肺に入った煙を外に吐き出すことしかできません。

就業支援の場面において

仕事は色々な人とやるものです。
たくさんの人と出会う中で体臭・口臭がきつい人、香水の匂いがきつい人、タバコを吸う人、そんな人と出会った時に平常心でいられるかとても不安なのです。

不意に怒りが爆発しそうものならお客様や同僚の方を傷つけることにつながるし、慎重に治療していきたいと思っております。


広場恐怖症

原因

広場恐怖症は「たくさんの人がいる特定の場所」に恐れを抱く症状のことです。

私は出張で大きな駅に行っている時に過労で倒れ救急車で運ばれました。
このことが原因で大勢の人が利用する駅に行くと倒れた日のことを強く思い出すことになりました。

またうつ病の治療を続けてきたうえで感受性が強くなったこともあって、他人の行動の一つ一つが気になり過ぎるようになりました。
駅のように人が多い場所であればあるほど脳の処理が追い付かなくなってしまうのです。

症状

過労で倒れて以来、人がたくさん集まる駅に行くと当時の情景が思い出されいつまた自分が倒れやしないか不安で不安で仕方ありません。
仕事だけでなく遊びに行くときも大きな駅は避けては通れないのでかなり苦労しています。

また感受性が強くなったため、人がたくさんいる場所では一人一人の動作や話し声や臭いが気になってしまい心が休まりません。
普通の人以上に出勤や退勤で体力を使ってしまうので、仕事をまともにこなせるのかが懸念されます。

就業支援の場面において

就業支援を行う企業にまず行けるかどうかが不安です。
精神的にまいって体調を崩してしまう、最悪の場合また倒れて救急車にお世話になってしまう、ってことも考えられます。
医療ひっ迫が叫ばれる今日にはできるだけ避けたいことです。

感受性の強さの部分については、イヤホンをつけて外からの音を遮断したり、なるべく人を見ないようにして歩くことで回避はできそうです。
ただ臭いだけは防ぎようがないので人が多い場所では口呼吸に切り替え臭いを嗅がないなど臨機応変に対応したいです。


希死念慮

原因

希死念慮とは「具体的な理由はないが漠然と死を願う状態」のことを言います。(コトバンク「希死念慮」参照)

こう考えるようになったのは自分が生きていく意味は本当にあるのかを真剣に考えたからです。

会社員時代上司からは仕事ができないとぼろクソに言われ、上司の指示に従って徹夜で作った資料も最初からやり直せと言われ、それをもとに会社から人事評価を受けるわけだから評価も最低で、長時間労働に休日出勤・パワハラに理不尽な要求などが重なり自分が生きる意味があるのかわからなくなりました。

この考えがうつ症状のひどい時に何度も何度も襲ってくるのが怖くてたまりません。

症状

希死念慮 の考えに至ると家の2階から飛び降りたり、包丁で自分を刺したり、他社を傷つけたり、車に轢かれそうになったり、色々悪い方へ悪い方へ妄想がはかどっていきます。

精神が特に不安定だった数年前、いつか自分が「相模原障害者施設殺傷事件」や「京都アニメーション放火殺人事件」のような恐ろしい行為を起こしてしまうんじゃないかと怯えていたことを今でもハッキリ覚えています。

体調が良ければこんな事を考えなくても済むのですが、体調が悪い日はずっとこんな事を考えています。(実際医師から就業支援の提案があって落ち込んでからずっと良くないことを考えていました。)

就業支援の場面において

心の状態が良くないと電車に飛び込むこともあり得るかもしれません。
そこまでの勇気は私にはありませんが、何かの拍子に最悪の事態が起きてしまうかもと恐々としています。

精神状態が悪い時は行くのを休むなどして対処するしかなさそうですね。


まとめ

今私が抱えている 「臭いに超敏感」「広場恐怖症」「希死念慮」はすぐによくなるものではないと考えています。

今すぐできる対策として就業支援を行う場合 、大勢の人と会わないオンラインで面接や自宅で就業のトレーニングができると何とか今の自分でもできるかなって思っています。
実際に働くことを考えると人々の挙動や音や臭いが気になる問題は避けられないので、現場で働くというのはまだまだ時間がかかりそうですね。

3つの症状を緩和するというアプローチでは、家の近場で人があまりいない場所に遊びに行くところから始めるのがよさそうです
病気になってからまともに外出もしていないので、いきなり就業支援はハードルが高すぎます。
世間がもう少し落ち着いてから色々な所に遊びに行き、体を慣らしていくのがいいのかもしれませんね。
就業はそれから考えても良いかもって思ってます。

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