前々からずっと欲しがっていたカメラキャノンの「EOS R6 Mark II」をついに手に入れました。
これまで使っていた「EOS 6D」は、6年前にうつ病で会社を休職するまでに貯めたお金を使って買った思い入れのある機種でした。
これからのカメラが一眼レフからミラーレス一眼へと移行することに合わせ、新しくでるレンズはミラーレス用に変わるとともに、ボディーが軽くなったりAF性能がよくなったことを機に思い切って新しく購入することを決定しました。
今回は「EOS R6 Mark II」の機能と写真の作例を交えながら紹介したいと思います。
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「EOS R6 Mark II」と「EOS 6D」の性能比較
EOS R6 Mark II | EOS 6D | |
発売日 | 2022年12月15日 | 2012年11月30日 |
価格(発売日時点) | 396,000円 | 198,000円 |
重量 | 約680グラム | 約770グラム |
映像エンジン | DIGIC X | DIGIC 5+ |
レンズマウント | RFマウント | EFマウント |
センサーサイズ | フルサイズ | フルサイズ |
画素数 | 2420万画素 | 2020万画素 |
常用ISO感度 | 102400 | 25600 |
ボディー内手ブレ補正 | 5軸対応 最大8.0段の手ブレ補正(対応RFレンズ使用時) | – |
連続撮影速度 | 電子シャッター時:最高約40コマ/秒 電子先幕・メカシャッター時:最高約12コマ/秒 | 連続撮影:最高約4.5コマ/秒 静音連続撮影:最高約3.0コマ/秒 |
AFの測距点 | 最大4897ポジション | 11点 |
撮影可能枚数(ファインダー) | 約320枚 | 約1090枚 |
自分が特に重要としている部分だけを選んで表にまとめてみました。
性能について詳しく見ていきましょう。
価格
まずは価格面から。最新の機種とは言え、「EOS R6 Mark II」は「EOS 6D」の2倍の価格となっています。流行り病のせいで半導体が世界中で不足していたのに加え、2022年前半から始まった大幅な円安により原材料価格が上がり、これだけ高価格帯での販売となったのでしょう。
初めて買った「EOS 6D」はフルサイズの入門機として多くの人が愛用しており私もその一人でした。大学時代から演劇の舞台の撮影をしていたこともあり、暗い所でも綺麗に撮れる「6シリーズ」は自分に最適なカメラだったのです。
ちょうどカメラを買った時が2017年の4月。その3か月後の2017年8月4日に後継機となる「EOS 6D Mark II」が出るタイミングだったということもあって、レンズ2本込みで30万円くらいで買えたのがいい思い出です。
一方の「EOS R6 Mark II」は、本体価格だけで40万円近くもして「RF24-105mm F4 L IS USM」のレンズをセットで購入したので、結局50万円近くかかりました。この価格の高さに中々購入を決めることができませんでしたが、誰が言ったか「迷う理由が値段なら買え 買う理由が値段ならやめとけ」の名言に従い購入することを決心しました。
演劇の舞台の撮影もうつ病の症状が全然よくならなくて「EOS 6D」では一回も撮る機会がありませんでしたが、症状が少しずつ良くなってきて演劇のカメラマンとして参加したいと思ったのも後押しになりました。(舞台で撮影した時の話は別記事で詳しく書こうと思います)
重量
軽いは正義。ミラーレスの名の通りボディー内にミラーを入れる必要がなくなったため、コンパクトでより軽量なカメラになっています。加えてRFレンズになってから重量が抑えられていて首からカメラを垂らしていても疲れることが減りました。
特に私はうつ病を患っており、その症状の一つで肩こりが出やすいのもあってカメラとレンズが軽くなったのはかなり大きいメリットになります。
画素数
次に気になるのはカメラの画素数。画素数が高くなればなるほど美しく撮れる一方で暗い場所では写真にノイズが乗りやすいという弱点もあります。私みたいに劇場でダンスを撮る人や、室内スポーツを撮る人に向いているカメラだと思います。
ノイズ耐性を向上させつつ前に持っていた機種からは400万画素数程度上がっているのはかなりの進歩だと思います。高画素機が売りのCanonの「EOS R5」の一つ前の機種である「EOS 5D Mark IV」は画素数が約3040万画素ですが、カメラ自身の処理能力の向上で「EOS 5D Mark IV」以上の解像性能を達成しているのがとても魅力的です。
試しにカンヒザクラにとまっているヒヨドリを撮影してみました。
2枚目の写真では2.5倍に拡大していますが、画素数の低下も遜色なく鳥の目にピントが合っているのが見てとれます。
ボディー内手ブレ補正
後述する「連続撮影速度」と被る部分もありますが、手ぶれが減るのは写真家にとってすごく大きなメリットです。カメラ本体だけで「5軸対応」の手振れ補正効果があり、対応のRFレンズを使用した時は最大8.0段の手ブレ補正効果を得ることができます。今まで夜景撮影などでは三脚が必須でしたが、手ぶれ補正があることで残念な写真になることを防いでくれます。演劇でカメラマンをした時にも手持ちで、縦横無尽に移動しながら様々なアングルから写真を撮っていました。
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Gear : Canon EOS R6 Mark II
Lens : EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
FL : 371mm
F : 5.6
SS : 1/8
ISO : 4000
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写真は、新月の次の日に当たる二日月(ふつかづき)でかなり暗い状態の中、約1,570gもするレンズをつけた状態での撮影。手持ちでほぼ手ぶれが見られないのは素直にすごいと感じました。
連続撮影速度
今度は連続撮影速度についてみていきます。私の撮影スタイルの場合、舞台演劇での写真撮りを想定しています。私がカメラマンをする舞台では役者が演じるだけでなく演者のダンスもあります。決定的な瞬間を撮り逃さないためにも「電子シャッター時:最高約40コマ/秒」というのがかなり重宝しました。少しタイミングがずれただけで間の抜けた写真になってしまうのがかなり厄介で、この機能を使うことでクオリティーの高い写真が撮れる歩留まりはかなり上がりました。
私が撮影して写真提供したインスタグラムより引用
かなり激しいダンスの演目でしたが決定的な瞬間をぶれずに撮影することができています。照明も暗い中ノイズもあまり目立たず、演者の衣装の色の階調も上手く表現できていると思います。
AFの測距点
使用感として大きく変化したのはAFの測距点と言っても過言ではありません。前のカメラでは測距点が11点しかなくピントを合わせた写真は似たような写真しか撮れませんでしたが、最新の機種では4897ポジションまで増え、フィルターのどこであってもピントを合わせてくれます。
これによって変わった構図の写真を撮ることが可能になり、また目まぐるしく動き回る鳥や動物などにも素早くピントを合わせることができます。
タンポポをメインに前ボケに緑を入れつつ、背景の桜のピンク色が重なって中々写実的に撮れているのではないでしょうか。
新しいカメラを買ってから動物園にはまだ行けていないので、AFの性能を早く実感したいと思っています。
撮影可能枚数
「CANON EOS R6 Mark II」の一番の弱点が電池持ちの悪さです。「CANON EOS 6D」では一日撮影は余裕でしたが、ミラーレスになって電子ファインダーになったことから電池の消費量が多くなっています。それでも一作前の「CANON EOS R6」からは大幅に改善されたみたいですが…
舞台の時は案の定バッテリーが一本だけでは足りなかったので予備のバッテリーを購入して対応することにしました。これからミラーレス一眼を買おうとしている人はバッテリー分の予算も考えて置いたほうがよいですね。
まとめ
「CANON EOS R6 Mark II」は初心者の人が趣味で始めようとするには躊躇してしまう価格のカメラですが、描写性能・暗所耐性・被写体の検出するスピード、どこをとっても最高のカメラの一つです。フルサイズレビューをして次のステップアップで買おうと思っている方は是非ご検討してみてはいかがでしょうか。
また、「CANON EOS 6D」も舞台撮影の時に使いましたが最新機種に負けることなく撮影することができました。暗い演出の時はシャッタースピードが遅くなってぶれてしまうこともありましたが、普段ブラブラお散歩にでかけるくらいなら全然問題ありません。中古で探せば8万円ほどで変えるのでフルサイズデビューをしてみたいという方は検討してみてはいかがでしょうか。バージョンアップした「CANON EOS 6D Mark II」も中古で買うのならおススメです。
【今回購入したカメラはコチラ】
【レンズなしのボディ単体】
【予備バッテリー】※正規品を買うことをお勧めします。
23年5月11日に『バッテリー模造品の販売業者を相手に、キヤノンとアマゾンが米国で訴訟を提起』と記事になっていますのでリスクを考慮したうえでご判断ください。
(参考:デジカメ Watch 『バッテリー模造品の販売業者を相手に、キヤノンとアマゾンが米国で訴訟を提起』)
◆カメラ初心者の方向けに少し安いボディを紹介
【私が使用していたカメラ】
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